デジモンストーリー サイバースルゥース

2015年3月12日にバンダイナムコゲームスから発売された『デジモンストーリー サイバースルゥース』は、電脳世界と現実世界を舞台にしたサイバーパンク・ファンタジーRPGです。

ゲーム概要

デジモンアドベンチャー15周年記念作品として、「大人になったデジモンファンへ」向けに制作されました。デジモンの収集・育成・進化・バトルといったシリーズの基本要素はそのままに、ビジュアルやシステムが大幅に強化されています。キャラクターデザインは、ヤスダスズヒト氏が手掛けています。

物語

インターネット上の「電脳空間EDEN」が日常の一部となった近未来。主人公は、謎のハッカーを追ってEDEN深層へ足を踏み入れますが、未知の生命体「イーター」に襲われ、精神データの一部を失い半デジタル化して現実世界に弾き出されます。同時期に、電脳世界のデータが現実に出現する「デジタルシフト」現象も頻発。半デジタル体となった主人公は、電脳空間への物理的な侵入を可能にする「コネクトジャンプ」能力を得て、「サイバースルゥース（電脳探偵）」として、自身の体を取り戻すため、そして電脳・現実世界で発生する怪事件を追うことになります。

ゲームシステム

ゲームは、メインストーリー進行に加え、探偵事務所に寄せられる依頼を解決することで進みます。電脳空間の探索では、連れ歩くデジモンの能力を使ったハッキングスキルが探索を助けます。

デジモン育成は「デジラボ」が中心。スキャンしたデジモンを実体化、より強力なデジモンへ進化・退化させられます。デジモンに寿命はなく、進化・退化を繰り返して「才能」を高めることが重要です。特定のデジモン同士を組み合わせるジョグレス進化などの特殊な進化方法も存在します。控えデジモンは「デジファーム」に預け、パラメータ強化やアイテム収集などが可能です。

戦闘はアクティブターン制。デジモンの素早さや行動で順番が変動します。種族や属性の相性、状態異常、装備品が戦略の鍵となります。デジモン固有の必殺技や継承技を駆使して戦います。

その他の要素

ゲーム内のコロシアムでの対戦や、デジモンのイラストが描かれたメダルの収集、他のプレイヤーとの通信対戦、デジモンの詳細を確認できる図鑑機能など、様々なやり込み要素が用意されています。

キャラクター

物語には、主人公と共に怪事件に挑む白峰ノキア（パートナー：アグモン、ガブモン→オメガモン）や真田アラタ（パートナー：ディアボロモンなど）、そして物語の鍵を握る神代悠子（パートナー：ガイオウモンなど）が登場します。彼らの過去や、作中世界の根幹に関わる謎が明かされていきます。主人公の協力者として、探偵事務所所長の暮海杏子や、警視庁の又吉警部と伊達巡査なども登場します。デジタルワールドの聖騎士集団「ロイヤルナイツ」も、イーターを巡る物語に深く関わってきます。

続編と展開

本作の裏側を描く続編『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』が2017年に発売され、別視点から同じ世界が描かれます。そして2019年には、両タイトルをセットにした『デジモンストーリー サイバースルゥース コンプリートエディション』がNintendo Switch向けに発売され、より手軽にプレイできるようになりました。

『デジモンストーリー サイバースルゥース』は、魅力的な世界観とキャラクター、そしてデジモンならではの育成と戦略バトルが楽しめる、ファン必見の作品です。

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